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カゴシマニギスはニギスよりもやや南方系の魚ですが、京都府でも底曳網でニギスとともに混獲されます。とはいえ、その量は非常に少なく、かつ両種は大変似ているため、市場では両種は区別されていません。両種を見分けるポイントには、カゴシマニギスはニギスよりも「上あごが下あごよりもやや長い」、「口がやや小さい」、「目がやや大きい」、「上から見た頭のシルエットがやや丸い」等がありますが、一見で判別するのはなかなか大変です。
食味はニギスよりも若干水っぽいという意見もありますが、滅多に見られないカゴシマニギスを、買い求められたニギスの中から探してみるのも楽しいかもしれません。
(平成24年3月28日 宮嶋 俊明)
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