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近年の海の温暖化の影響からか、丹後の海ではあまりなじみのない魚を目にする機会が増えています。おいしい魚もいますが、なかには食べない方がよさそうな魚もいるので気を付けてください。近年丹後の海でみられた珍しい魚の一例(12種)をまとめて紹介します。
あまりなじみのない魚を発見されたら、学術上貴重な場合がありますのでご連絡ください。ひょっとすると、新種の第一発見者になるかもしれません。
ここにあげた魚は漁海況情報第9号(平成21年12月22日発行、当所ホームページに1月4日公開)に掲載したものです。
ソウシハギ
体長:約50cm
分布:南日本など暖海域
特徴:尾びれの長いウマヅラハギのような体形です。内臓は,猛毒のパリトキシンを含むといわれているので食べないで下さい。
カナフグ
体長:約90cm
分布:南日本など暖海域
特徴:背中が暗褐色で,体の側面に黄褐色の帯がある大型のフグです。日本近海のものは,肝臓にフグ毒があるといわれています。
センニンフグ
体長:約100cm
分布:南日本など暖海域
特徴:見た目がシロサバフグ(さんきゅう)のようですが,海域によっては肉に毒があるといわれており,食べない方が無難です。
クマサカフグ
体長:約45cm
分布:南日本など暖海域
特徴:腹には鋭いとげがたくさんあります。毒性はよく分かっていませんが,食べない方が無難と思われます。
イセゴイ
体長:約50cm
分布:南日本など暖かい外洋域
特徴:鱗が大きく,背びれの末端が糸状に長くのびています。南方域では食用にしているそうです。
オキナヒメジ
体長:約35cm
分布:南日本など暖海域
特徴:尾部に黒点があるヒメジの仲間です。煮つけにしておいしいそうです。
カライワシ
体長:約60cm
分布:南日本など暖海域
特徴:細長い体型。身が柔らかくて小骨も多いので,食の評価は低いようです。
クラゲウオ
体長:約25cm
分布:南日本など暖海域
特徴:名が示すように,幼魚はクラゲについて泳ぐそうです。食味は不明です。
クロアジモドキ
体長:約60cm
分布:南日本など暖海域
特徴:高級魚のマナガツオのようですが,体表面が褐色で,尾部にアジのぜいごのような隆起があります。美味だそうです。
ミナミイケガツオ
体長:約50cm
分布:南日本など暖海域
特徴:体の側面には黒い斑点が1列に並んでいます。食用になりますが,その評価はいまいちのようです。
ヤセエビス
体長:約30cm
分布:南日本など暖海域
特徴:赤い体表面は,硬くて大きなうろこで覆われています。南日本の地域では食用にしているようです。
クサビフグ
体長:約50cm
分布:世界中の暖海域
特徴:フグという名がついていますが,マンボウの仲間です。肉質は筋っぽいそうです。
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