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写真のように、幼魚にはイノシシの子のような茶色の帯がありますが、成長すると不鮮明になります。 盛漁期は初夏から秋で、丹後の海では定置網や刺網で年間数トン漁獲されるほか、遊漁でも釣られます。
旬は初夏で、刺身や塩焼きなど色々な料理に合います。また、生活習慣病の予防に効果的な脂肪酸のほか、ビタミンDやEも多く含まれる栄養価の高い魚です。
ところで、丹後の海では体長30センチ超の大物がめっきり少なくなっています。定置網漁業の現場では、イサキやマダイなどの幼魚が獲れても逃げやすいよう網目を大きくする資源保護の取り組みを進めています。遊漁を楽しむ方も小さな魚はやさしく海に帰して、大きくなるまで待ってあげてください。
京都府立海洋センター主任 熊木 豊
(平成20年10月3日、京都新聞掲載)
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