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日本で古くから利用される馴染み深い海藻のひとつに、ヒジキがあります。ヒジキはホンダワラ科に属する褐藻で、5月中旬頃には全長1mほどに生長します。
ヒジキの収穫期は成熟前が最も適しており、付着器から伸びる茎を少し残して収穫されます。多年生海藻であるヒジキは、茎と付着器を残すことで翌年も収穫することができ、ヒジキの養殖が盛んな地域ではこの性質を養殖に応用し複数年に渡って収穫する研究が進められています。
ヒジキは潮間帯に生育しますが、潮間帯は温度や塩分濃度、日射などの環境が大きく変わりやすい場所です。このような過酷な場所に生育するヒジキは潮下帯に生育する海藻に比べ、環境の変化に強い海藻であると言えます。
(平成24年3月28日 谷口千恵)
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