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ハツメは水深100~300メートルに生息するメバルの仲間です。特に日本海で多く漁獲されます。丹後では底曳網で漁獲され、「アカラ」という名で呼ばれています。塩焼きや煮付けにすると美味しい魚です。
ハツメを見ると、体の色が赤っぽい個体と、黄色っぽい個体のいることわかります。何故このような色の違いがあるのか、これまでは謎でした。しかし、最近の私たちの研究により、色の違いは性別の違いであることが分かりました。体長12センチメートルまではオス・メス共に赤色ですが、オスではその後、黄色の個体の割合が増え、体長17センチメートル以上では全てのオスが黄色になります。また、オスはメスよりも眼が大きいことも分かりました。
京都府立海洋センター主任 宮嶋 俊明
(平成19年1月10日、京都新聞掲載)
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