ここから本文です。
ソデイカは暖かい海域に生息する大型のイカで胴長は80センチ、体重20キロにも達します。体の表面は鮮やかな赤色をしており、京都府では、タルイカまたはアカイカと呼ばれています。
日本海へは水温の高くなる7、8月頃に胴長10~20センチの大きさで入ってきて、水温が低下する晩秋には南の海に帰っていきます。
私たちが調査に出かけた時、ソデイカが海面近くを2尾並んで泳いでいるのを観察したことがあります。ほかのイカのように群れで集団はつくらず、ペアで行動していると考えられています。ただし、このペアは必ずしも雌雄ではないようです。
日本海において、ソデイカの行動が調査されているので、このあたりも明らかにされる日も近いでしょう。
京都府立海洋センター 海洋調査部長 角田孝一(現、水産事務所総括水産業普及指導員)
(平成17年11月16日、京都新聞掲載)
お問い合わせ