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京都府では、一人ひとりの尊厳と人権が尊重される社会の実現を目指し府政に取り組んでおり、今年は、同和問題の解決は国の責務で国民的課題とした同和対策審議会答申から50年という節目の年に当たります。
私たちの周りでは、人権問題の解決を願う数多くの人々のたゆまぬ努力もあり、府民調査などで「府民一人ひとりの人権意識は高くなっている」との声もある一方で、依然として、同和問題、女性、子ども、高齢者、障害のある人、外国人の人権問題などがあり、時代の変化とともに多様化・複雑化しています。例えば、ヘイトスピーチの問題、マタニティ・ハラスメント、インターネット上の悪質な書き込み、戸籍謄本等の不正取得、いじめや虐待、子どもの貧困など多くの課題があります。
私たちは、このような状況の解消を目指し、引き続き粘り強く取組を進めていかなければなりません。
多くの外国人の方をもてなす京都において、一人ひとりの尊厳と人権が尊重されるために、人と人とが互いにつながり支え合う絆の大切さについて、府民の皆さんと一緒に考えたいと思います。子どもから高齢者まで、性別、国籍、障害のあるなしなどにかかわらず、すべての人がいきいきと暮らし、夢と希望の持てる社会をみんなで築いていきましょう。
京都府知事 山田啓二
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