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【開催日時】平成30年12月15日(土曜日)午前10時30分から12時
【開催場所】宇治茶会館(宇治市宇治折居25-2)
【テーマ】 お茶を飲みながら山城の未来づくりを話しましょう
【参加者】
西脇 隆俊 知事
会場参加者 約200人
【概要】
西脇知事が府内各地に出向き、府民の皆様と語り合う、「西脇知事と行き活きトーク」。第7回目となる今回は、前回に引き続き、京都府の新総合計画の策定のための、「府民意見交換会」として開催しました。意見交換に先立って、パネリストらに宇治茶(玉露)がふるまわれ、まろやかな味を楽しみました。今回は、5人のパネリストを迎え、コーディネーターは、龍谷大学政策学部の白須正教授が務めました。
公益社団法人京都府茶業会議所の森下康弘専務理事は、健康志向の高まりや抹茶ブームで、山城地域は産地の勝ち組と言われているが、宇治茶が得意とする抹茶や玉露には「テアニン」が豊富に含まれており、リラックス効果があるなど、その機能性をアピールしていきたいと述べました。
城陽商工会議所の堀井美郎会頭は、城陽市の東部丘陵地に進出するアウトレットモールにおいて、山城の農産物を活かした6次産業化による特産品の販売など、山城全体のプラスになる取り組みをしたいと述べ、また、木津川運動公園の北部エリアについては、魅力ある民間施設の誘致などの振興策の提案がありました。
京都やましろ農業協同組合の十川洋美代表理事組合長は、宇治茶と九条ネギをはじめとする「京野菜」を最大限に生かした農業と観光の振興について提案し、また、海外への輸出やインバウンド対策、他産地との競争のために、グローバルGAP取得やHACCP(ハサップ)の認証など、先駆的な取り組みが必要であると述べました。
向日市観光協会の西川克巳会長は、竹の里・乙訓において「食べる、見る、体験する」という切り口から、各種媒体を活用するなどして、PRにさらに取り組みたいと述べ、その上で、大型観光バスでのアクセス等に課題があると述べました。
京都文教大学総合社会学部の森正美教授は、学生は、山城地域に生活の場としての魅力を感じており、行政がインターンシップなどを通じて、学生と地域の企業をつなぐことが重要と述べました。また、学生と連携した観光資源の発掘・PRや、ターゲットを絞って「ファンを育てる」広報へ転換することについても提案がありました。
西脇知事は、「山城地域については「お茶の京都」をどう深化させるかが課題。インフラ整備の効果を広げるために何をしたらいいのかが、新総合計画のポイントとなる。乙訓の2市1町は、大阪との連携や京都市域とのアクセスの良さを生かすことができるのではないか。山城地域は、もともと農業で稼いできた豊かな地域なので、その資源は観光振興にも活用できる。地域を巻き込む拠点である大学と連携し、学生にも暮らしの場所としての魅力をさらに感じて欲しい」
と述べ、今回の行き活きトークは終了しました。
ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました!
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