避難所のユニバーサルデザインに向けた取組ガイドライン(福祉避難コーナー設置ガイドライン)
誰もが安心して過ごせる避難所を目指して
はじめに
京都府においては、災害時に福祉的な配慮を要する方々の避難生活を支えるため、市町村に対して「福祉避難所(バリアフリー設備が整えられているなど、要配慮者の良好な生活環境が確保でき、相談や助言、支援を受けることができる体制が整備されている避難所です。)」の設置及び運営体制の充実を要請しているところです。ただ、対応できる施設にも限りがあることから、体育館などの一般避難所においても要配慮者の方への対応が求められています。
そこで京都府では、一般避難所のユニバーサルデザイン化を推進し、要配慮者を含めすべての方が安心して過ごすことができる避難所にするための簡単な方法等を紹介するガイドラインを平成25年3月に定めたところですが、この間の多発している災害時の避難所の状況を踏まえ「概要版」を改訂しました。
1.一般避難所のユニバーサルデザイン化とは
体育館などの一般避難所に指定されている施設は本来の利用目的に沿って設計されているため、要配慮者の方々が長期の生活をする場として適していません。また災害発生直前までは健康だった方も、避難所での生活が長期間続くことで要配慮者になることも考えられます。
そこで、そのような状況を防ぐためにも一般避難所をバリアフリー化するだけでなく、「要配慮者相談窓口」や「静養室」、「授乳室」、「ベッドコーナー」、「補助犬コーナー」などを設置し、要配慮者の方を含めすべての方が安心して避難できる環境とするためのユニバーサルデザイン化が必要となります。
2.ガイドラインのポイント
- ダンボールベッドや静養室、授乳室などの設置は、レイアウトの工夫や共通化されたサインの表示など、ちょっとした気遣いや工夫で対応が可能です。
- 高齢者や障害者だけでなく、難病者、妊産婦や乳幼児、外国人など幅広い要配慮者に対応できるレイアウトを絵や写真で紹介。
- 災害発生時だけでなく、平常時から必要となる様々な取組についても紹介。
- 避難所の設置運営訓練をステップ形式で記載。
ガイドライン
- ハードウェアに関する課題
- ソフトウェアに関する課題
だれもが安心して過ごせる避難所に向けた取組
- 平常時(日頃からできること・しておくこと)(PDF:296KB)
- 初動期(災害直後)(PDF:206KB)
- 応急対応期(災害より一定期間経過後)(PDF:103KB)
- 支援が必要な高齢者(PDF:94KB)
- 視覚に障害のある人(PDF:79KB)
- 聴覚・言語に障害のある人(PDF:87KB)
- 手や足に障害のある人(PDF:81KB)
- 内部障害のある人(PDF:89KB)
- 知的障害・精神障害・発達障害のある人(PDF:100KB)
- 難病者・希少難病者(PDF:87KB)
- 妊産婦・乳幼児(PDF:98KB)
- 外国の人(PDF:76KB)
- 支援が必要なけが人(PDF:75KB)
案内表示について
- 共通のサイン(PDF:300KB)
- 組み合わせ活用(例)(PDF:51KB)