トップページ > 暮らし・環境・人権 > 環境・自然・動植物 > 京都府のエネルギー政策 > 燃料電池フォークリフト普及等に向けた導入実証事業

更新日:2024年8月20日

ここから本文です。

燃料電池フォークリフト普及等に向けた導入実証事業

京都府では、府北部地域における水素サプライチェーンの構築に向け、燃料電池フォークリフト(FCFL)の試験運用を通じた導入意欲の醸成及び移動式水素ステーションを活用した経済的・効率的な水素供給モデルの構築を図ることを目的とした実証事業を実施しています。

令和5年度実証事業

令和3年度に京都舞鶴港周辺、令和4年度に京都舞鶴港・綾部工業団地・長田野工業団地で実施した実証事業で得られた知見を基に、令和5年度は、長田野工業団地にて燃料電池フォークリフトの試用による導入意欲醸成や地域内における地産地消型の水素供給モデルの構築を行いました。

実証事業実施期間

令和5年12月15日~令和6年3月15日

実証事業内容

  • 実証参画企業にFCFLを各1台試験導入して使用いただくことで、経済性や運用・管理上の効果・課題を実証
  • 長田野工業団地において水の電気分解による水素の製造を行い、その水素を移動式水素ステーションにより実証参画企業に供給することで、技術的・経済的な課題並びに運用・管理上の効果及び課題を抽出・検討

FCFL試験導入協力企業

マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)

  • SECカーボン株式会社

ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)

【実証(前期)】令和5年12月15日~令和6年1月31日

  • サンキン株式会社
  • タツタ電線株式会社
  • SECカーボン株式会社

【実証(後期)】令和6年2月1日~令和6年3月15日

  • 三和ハイドロテック株式会社
  • 一般社団法人日本血液製剤機構
  • SECカーボン株式会社

実証事業の効果検証

実証参画企業5社のFCFLの導入意欲を高め、導入する上で課題として挙げられたFCFLのサイズや性能面での要望をFCFLメーカーに伝えました。

将来的な「グリーン水素」の利活用促進に向けて、水素の地産地消の取組を行い、情報発信を通じて関連企業との連携が進みました。

また、水素セミナー及びFCFL実証見学会を事業者・市町村向けに実施し、約130名に参加いただきました。今後は水素導入に関して必要な知識等の研修を行う予定です。

 

京都府では、水素社会の実現に向け、水素の供給体制の構築及び水素需要の創出を図るため、府内に水素ステーション等を導入する事業者に対し、導入費用の一部を補助し、水素ステーションの設置及び産業用途での導入ポテンシャルの高い燃料電池フォークリフト(FCFL)の導入促進を図っています。

京都府水素ステーション等普及促進事業補助金

令和4年度実証事業

令和4年度は、令和3年度に京都舞鶴港周辺で実施した実証事業で得られた知見を基に、長田野工業団地・綾部工業団地内企業を対象に加え、巡回供給範囲を拡大した広域的な水素巡回供給モデルの実用化に向けた検証を行いました。

実証事業実施期間

令和4年12月15日~令和5年3月17日

実証事業内容

  • FCFLを各事業所に1~2台試験導入し、経済性や運用・管理上の効果・課題を実証
  • 水素の広域的な巡回供給を行い、技術的・経済的な課題並びに運用・管理上の効果及び課題を抽出・検討

FCFL試験導入協力企業

マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)

  • 丹後ガス株式会社

ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)

  • 京都舞鶴港:日本板硝子株式会社
  • 長田野工業団地:SECカーボン株式会社
  • 綾部工業団地:株式会社片山化学工業研究所

実証事業の効果検証

広域的な水素巡回供給モデルについて、技術的に実現可能であることが確認できました。FCFLの試験導入及び移動式水素ステーションによる巡回供給を実際に行うことで、協力企業の水素技術に対する理解促進に繋げることができました。

また、事業説明会を実施しメディアにも取り上げられたことで、水素に対する理解促進と、FCFL等の水素技術の存在や定置式水素ステーションの無いエリアでも水素技術の活用が期待できることを広く周知することができました。

令和3年度実証事業

令和3年度は、小規模なフォークリフトユーザーが集積し、FCFLの導入ポテンシャルが高い京都舞鶴港周辺において、FCFLの運用及び水素の巡回供給実証事業を通じて、FCFLの導入意欲醸成を図るとともに、府北部地域における水素サプライチェーンの構築に向けた課題検証を行いました。

実証事業実施期間

令和3年12月20日~令和4年3月10日まで

FCFL試験導入協力企業

マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)

  • 京都舞鶴港うみとびら横スペース

ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)

  • 舞鶴倉庫株式会社

実証事業の効果検証

FCFLの使用感については、エンジン式および電動式のフォークリフトと遜色なく使用でき、また水素に対する安全面での不安感も払拭できたとの御意見をいただきました。

また、水素の供給については、移動式水素ステーションを利用することにより、小規模のフォークリフトユーザーに対して、大きな問題がないことが検証されました。今後は、経済効率を上げるため、水素の巡回供給できる範囲を拡大することが求められます。

FCFL・移動式水素ステーション 水素充填の様子

FCFL・移動式水素ステーション及び水素充填の様子

お問い合わせ

総合政策環境部脱炭素社会推進課

京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町

ファックス:075-414-4705

datsutanso@pref.kyoto.lg.jp