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京都府では、府北部地域における水素サプライチェーンの構築に向け、燃料電池フォークリフト(FCFL)の試験運用を通じた導入意欲の醸成及び移動式水素ステーションを活用した経済的・効率的な水素供給モデルの構築を図ることを目的とした実証事業を実施しています。
令和3年度に京都舞鶴港周辺、令和4年度に京都舞鶴港・綾部工業団地・長田野工業団地で実施した実証事業で得られた知見を基に、令和5年度は、長田野工業団地にて燃料電池フォークリフトの試用による導入意欲醸成や地域内における地産地消型の水素供給モデルの構築を行いました。
令和5年12月15日~令和6年3月15日
マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)
ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)
【実証(前期)】令和5年12月15日~令和6年1月31日
【実証(後期)】令和6年2月1日~令和6年3月15日
実証参画企業5社のFCFLの導入意欲を高め、導入する上で課題として挙げられたFCFLのサイズや性能面での要望をFCFLメーカーに伝えました。
将来的な「グリーン水素」の利活用促進に向けて、水素の地産地消の取組を行い、情報発信を通じて関連企業との連携が進みました。
また、水素セミナー及びFCFL実証見学会を事業者・市町村向けに実施し、約130名に参加いただきました。今後は水素導入に関して必要な知識等の研修を行う予定です。
京都府では、水素社会の実現に向け、水素の供給体制の構築及び水素需要の創出を図るため、府内に水素ステーション等を導入する事業者に対し、導入費用の一部を補助し、水素ステーションの設置及び産業用途での導入ポテンシャルの高い燃料電池フォークリフト(FCFL)の導入促進を図っています。
令和4年度は、令和3年度に京都舞鶴港周辺で実施した実証事業で得られた知見を基に、長田野工業団地・綾部工業団地内企業を対象に加え、巡回供給範囲を拡大した広域的な水素巡回供給モデルの実用化に向けた検証を行いました。
令和4年12月15日~令和5年3月17日
マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)
ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)
広域的な水素巡回供給モデルについて、技術的に実現可能であることが確認できました。FCFLの試験導入及び移動式水素ステーションによる巡回供給を実際に行うことで、協力企業の水素技術に対する理解促進に繋げることができました。
また、事業説明会を実施しメディアにも取り上げられたことで、水素に対する理解促進と、FCFL等の水素技術の存在や定置式水素ステーションの無いエリアでも水素技術の活用が期待できることを広く周知することができました。
令和3年度は、小規模なフォークリフトユーザーが集積し、FCFLの導入ポテンシャルが高い京都舞鶴港周辺において、FCFLの運用及び水素の巡回供給実証事業を通じて、FCFLの導入意欲醸成を図るとともに、府北部地域における水素サプライチェーンの構築に向けた課題検証を行いました。
令和3年12月20日~令和4年3月10日まで
マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)
ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)
FCFLの使用感については、エンジン式および電動式のフォークリフトと遜色なく使用でき、また水素に対する安全面での不安感も払拭できたとの御意見をいただきました。
また、水素の供給については、移動式水素ステーションを利用することにより、小規模のフォークリフトユーザーに対して、大きな問題がないことが検証されました。今後は、経済効率を上げるため、水素の巡回供給できる範囲を拡大することが求められます。
FCFL・移動式水素ステーション及び水素充填の様子
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