中丹広域振興局

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中丹地域保健医療協議会・医療構想調整会議合同会議(第1回)(平成29年8月10日開催)の審議概要

1開催日時

平成29年8月10日(木曜日)14時から16時

2開催場所

綾部中央公民館中央ホール

3出席名簿

出席者名簿のとおり

4審議の概要

議事

(1)京都府保健医療計画及び地区計画の策定について

事務局から、資料3により説明

(2)中丹地域保健医療計画の現状及び地域の課題について

事務局から、資料4及び5により説明

(3)「京都府地域包括ケア構想」の概要について

事務局から、資料6により説明

(4)平成28年度病床機能報告結果について

事務局から、資料7及び8により説明

(5)病床機能転換に係る支援策について

事務局から、資料9及び10により説明

 

<主な発言>

(5疾病について)
・がん診療連携拠点病院における設備に対して、最初は補助があるが更新時には補助がなく、厳しい状況である。
・脳卒中に関して、綾部から豊岡へ運ばれているケースがある。ドクターヘリで豊岡へ運ばれるのは時間的に早いが患者家族の負担も大きいと考える。脳卒中TPAをどのように行うのが合理的なのか、ガイドラインがあれば現場で周知させてほしい。
・綾部には脳卒中の専門医がいないため他病院へ転送しており、医師確保の問題がある。大学でも医師が不足しているが、中丹地区全体としてシステムを作ってもらえるとありがたい。
・身体疾患を持った認知症患者も多く、内科の医師数が減っている中、身体管理が不十分な状態となっている。総合内科の医師の増員が必要と考える。

(5事業について)
・小児科医が不足しており入院を受けられていない状況である。医師確保が課題である。
・周産期医療に関して、母体搬送できる施設が北部にない。北部での周産期医療の体制の構築が必要。
・舞鶴市の休日急病診療所は全ての日曜日に実施しているが、救急外来のコンビ二受診を減らすことも目的に頑張っている。
・救急搬送の高齢者の割合は6割強であるが、看取りの理由などから処置をしないで搬送してほしいということもあるが、救急隊は救命処置が業務であるため、問題が生じることがある。
・救急フェスティバルの講演会で救急車の適正利用について10年以上講演を行っているが、まだ適正に利用されているとは言えないため、今後も啓発を行いたい。
・DNR患者の救急搬送について、救急車を呼ぶ必要はないと考える。DNRのあるべき姿を整理する必要がある。
・災害時医療に関して、熊本地震・東北大震災の経験から精神科を中心としたシステムを作ろうとしている。
・災害時に備え、各医師会では無線連絡を取り入れており、京都医師会でも無線を使いかけている。医師会の間では連絡が取れるが、今後体制が整備されつつある中、行政との連絡をどのようにするか検討が必要である。
・市の中心部と過疎地域の患者には不公平を感じる。診療所に行けるのは元気な人であるが、行けない人への対応は在宅医療・往診ということになり、時間がかかるといった問題がある。


(在宅医療・地域包括ケアについて)
・介護老人保健施設は医療も介護もすべて行うところである。75歳以上になった後期高齢者の介護医療については、発想を逆転し看取りからスタートしてはどうか。介護の先には死があるのが基本と考える。中丹地区ではどこでどのように誰が看取るのか、意見を聞きたい。
・在宅医療をされていても、困ったら病院へ相談し病院での看取りが多いのではないか。
・在宅の見取りがうまくいくかどうかは家族次第であり、家族に覚悟がなければ病院で看取らざるを得ない。
・自宅で死にたいというデータがあるが、元気なときにアンケートを取っているため、いざというときに考えが変わる。そういったアンケートを基に家で死にたがっていると考えるのは間違っている。現段階では、病院で亡くなられる方が安定したものであり、そのことも含めて考えていく必要がある。
・薬剤師会においても在宅がテーマに上がっており、在宅委員会を設置し取組の姿勢がある。在宅を進める中での課題について医師会にもアンケートを取り調査をしている。高齢化社会では必要なことであり、医師会とも連携しながら進めたい。
・在宅での歯科医師の対応としては、かかりつけ歯科医が依頼された場合訪問している状況で、個人対応となっているため進んでいない。
・訪問看護ステーションの運営について、管理者の育成が必要と考える。看護師の人材不足の中、病院と訪問看護の取り合いになるため、セカンドキャリアなど経験豊富な人材の活用が求められる。

配付資料

 

 

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