中丹広域振興局
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取材日:令和3年11月18日
今回は、日本板硝子株式会社の小西耕平さんにお話を伺いました。
(プロフィール)
小西耕平さん:1989年生まれ、舞鶴市出身。京都市内で他社の勤務を経験後、2018年に舞鶴にUターン。臨時社員を経て、2020年より正社員として勤務。
1952年に設立した日本板硝子株式会社舞鶴事業所は、現在約700名の社員が在籍。勤務は三交替制で、自動車用ガラス製造業務を行っています。仕事内容はガラス製造・検査・運搬等、連携が必要となる為、チーム単位でコミュニケーションをとることを大切に取り組んでいます。
ーーはじめに、ご経歴を教えていただけますか?
舞鶴出身です。大学進学のため舞鶴を離れましたが、他社で営業として働い後に地元にUターンしました。
ーーどんな学生生活を送られていましたか?
学生時代は編集者を目指していました。フリーペーパーを友人と制作し、自分たちで作った誌面を大学に置かせていただいていました。その際に、ものづくりの面白さや出来上がった時の喜び、達成感を知りました。
ーー現在のお仕事内容を教えてください。
自動車のフロントガラスの製造に携わっています。主に、ガラスをフロントガラスの形に切る作業をしています。
勤務が朝出(6時45分~14時45分)・中出(14時45分~22時45分)・夜出(22時45分~6時45分)の三交代制なので、休みの日は動きやすい、予定を立てやすく私にとって働きやすい環境です。趣味の時間を大切に出来たり、お子さんがいるスタッフは子どもの送迎等が出来たり、時間を有効活用できる勤務体系だと思います。自動車ガラスの製造ということもあり、車好きのスタッフも多いです。
ーーこのお仕事に就こうと思われたきっかけは何ですか?
父親が板ガラス関連の仕事をしていたので、やはり父の影響が大きかったです。実は現在、父親と同じ職場で働いていて、毎日職場ですれ違います(笑)。職員からは、「お父さんに昔からお世話になっとるんやで。」という声掛けをしていただくこともあって、改めて父の偉大さを感じます。
ーーなぜ舞鶴にUターンしようと思われたのでしょうか?
やはりこれについても父親の影響が大きかったです。舞鶴には地元の友人も多くいましたし、仕事をするなら地元舞鶴でという想いが強かったですね。そのことを父親に相談すると、今の職場を紹介してくれました。
「都会に行きたい!」と思って舞鶴を出ましたが、実際に出てみると色々なことに気付きました。一番大きかったのは「人とのつながり」です。家族や友人、今までお世話になった方々と、同じ舞鶴という世界で過ごしてみたくなったんです。舞鶴を出て10年、「今のタイミングだ!」と思ったところで地元に戻りました。地元を出て生活する学生や社会人の皆さんも、そういう時期やタイミングは必ず来るかと思います。また、今はコロナ禍ということもあり、大事な人と過ごす時間がどれだけ大切かということをより実感しています。
ーー仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
自分が作った物が世に出て、それを使って頂いているのを見たときで、これほど嬉しいことはないです。また、ふと自動車とすれ違った時、これはもしかすると自分が作った物かもしれないと思った瞬間は、今までやってきてよかったと感じます。
ーー逆に大変なことはありますか?
うーーん、、、あまりないですね。今の仕事にやりがいを感じていますので。少し質問内容と違うかもしれませんが、強いて言えば、土日休みの友だちと予定を合わせるのが少し難しいところでしょうか。
ーー尊敬している方はいらっしゃいますか?
やはり父親です。同じ職種ということもあり、仕事面で尊敬するところ、周りのスタッフからも慕われているところはすごいと思います。僕には弟がいるのですが、2人を大学まで卒業させてくれたことも感謝しています。自分自身も将来家庭を持った時は、父のようになりたいです。
(小西さん提供)休日の喫茶店にて
ーーUターンしたからこそ感じる舞鶴の良さはありますか?
食べ物が美味しく、自然に恵まれているところです。また、落ち着ける環境で、大切な家族や地元の友人とすぐに会えるところ。僕にとって、地元舞鶴は、「ちょうどいい場所」なんです。
ーーお休みは、どんなことをして過ごしておられますか?
コロナ禍前は、1人でお酒を飲んだり、友人と飲みに行ったりしていました。買い物に出かけたりすることもたまにあります。また、喫茶店で本を読むことも好きです。意外と1人の時間が好きなんだと思います。ちなみに、ミステリー小説をよく読みます。
ーー今後の目標をお聞かせください。
仕事面で、そしていずれ家庭を持つときも、目標としている父親のように、みんなに信頼される人になりたいです。そして、今の仕事を長く続けていきたいです。
ーーこれから就職を迎えるみなさんへメッセージをお願いします。
好きなことが仕事になるというのはなかなか難しいことかもしれませんが、大切な家族や友人、仲間とともに、安心して過ごせる環境で自分自身が社会貢献出来るというのは素晴らしいことだと思います。また、舞鶴はそんな場所だと思います。コロナ禍で中々人に会う機会が少ないですが、そんな時だからこそ、大切な人を身近に感じるのは良いことだと思います。ぜひ地元で就職して頑張ってください。
ーー取材を終えて。
取材日は絶好の晴天。色づいた樹々と青空のコントラストが最高でした。取材させていただいた小西さんは、夜勤明けにもかかわらず、ケロっとされていて爽やかな表情。お疲れのところ、昼からの取材に対応してくださいました。最初は大人しい雰囲気の方という印象を受けましたが、静かながら熱い想いがひしひしと伝わってきました。今後も新人さんから慕われる素晴らしい先輩になられるのでしょう。私自身も小西さんのように、身近な人や物を大切にして、何気ないことに気付き感謝する…日常生活の中でそれら一つ一つを大切にしたいと感じました。
日本板硝子株式会社
https://www.nsg.co.jp/ja-JP(外部リンク)
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