中丹広域振興局
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こんにちは!神戸大学1回生の友膳涼平です。
今回は京都府中丹広域振興局と私が所属しているガクシンサークルと協力して、地域の魅力カタログ事業の一環としていくつかの企業に取材をさせていただきました。
(新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインでお話を伺いました。)
中丹地域に住んでいらっしゃる方には自分たちの地域の魅力を再発見してもらい、そうでない方には中丹地域に行ってみたいと思っていただけたら幸いです。
私が取材しました(取材学生プロフィール)
神戸大学1回生、京都府京都市出身。祖父の家が亀岡市にあって、美しい自然に幼いころから触れていた。自然豊かで閑静な場所に住むことに憧れを持っている。
今回は、綾部市にある『ハイジのキッチン』というレストランを営む由良修一(ゆらしゅういち)さんにインタビューを行いました。
『ハイジのキッチン』は綾部市のふれあい牧場内にあります。赤字続きで廃業寸前だったふれあい牧場を由良さんが引き受けて今年で12年になります。牧場の近くの道で捨てられていた猫を保護し施設内で飼うようになると、猫好きが全国から訪れるようになったそうです。
―『ハイジのキッチン』のアピールポイントはどんなところですか?
大自然の中にポツンとあるところだと思います。舞鶴若狭自動車道を車で走り、福知山ICを過ぎて綾部ICに向かっていると、左手に白い風車が見えてきます。それを見たときに「何だろうあれは」と興味を持ち訪れるお客さんもいらっしゃいます。実際私もその風車を見たことがふれあい牧場や『ハイジのキッチン』を知るきっかけとなりました。
―お店のおすすめのメニューは何ですか?
一番のおすすめは焼き肉です。私が12年ほど前にこのお店を引き受けたときに、既に焼き肉が出来る設備があったんですよ。せっかくそういう物があるなら、焼き肉をするしかないということで、始めたのがきっかけでした。全国に食材を求めて回っていた時に、岩手県の知り合いから短角牛の存在を知りました。短角牛は飼育の条件が厳しく例えば「抗生剤を与えない」、「放牧をする」などの複数の決まりごとがあって、そのおかげで脂肪が少なく旨味の多い赤身のお肉になります。ぜひ食べていただきたいです。
―お店を経営するうえで大切にしていることは何ですか?
基本的に化学調味料を使わないようにしています。また、全国様々なところからおいしい食材を集めてくることも重要視しています。例えば、岩手県大船渡市は牡蠣の生産で有名な場所で、その生産に携わっている業者と直接取引をして食材を仕入れています。
―ハイジのキッチンを引き受けることになったきっかけは何ですか?
『ハイジのキッチン』があるふれあい牧場は12年ほど前には牧場内の施設の半分以上が閉鎖していて、『ハイジのキッチン』は営業を行っていませんでした。当時の綾部市長から「誰がやってもお店が続かない。是非店の経営をしてくれないか」との話があって、その時自分が経営している3店舗の内1つが閉業して従業員の働く場所がない状態でした。そこで私は3か月だけ試験的に営業を請け負ってみることにしたんです。
―施設内の猫たちに遠方から会いに来るお客さんも多いそうですね。猫たちとはどんな風に出会ったのですか?
舞鶴若狭自動車道の側道に段ボールがあるのをたまたま見つけて、車を停めると、4匹の猫がその中にいたんです。動物を飼う経験はほとんど無かったので見て見ぬふりをして帰ろうと思っていたのですが、猫が私のもとに近づいてくるので、これはもう保護してあげるしかないだろうと判断しました。一日経ったら自然に帰してあげようと思っていたのですが、次の日も餌を求めて私のところに寄ってきたので、ふれあい牧場内の卓球場で飼い始めることにしました。
―動物たちとの触れ合いではどんなことが体験できるのでしょうか?
ふれあい牧場内で飼育しているヒツジやヤギ、ウサギに餌やりが出来ます。その他にも、希望者には乗馬の体験をしてもらうこともできます。
―『ハイジのキッチン』やふれあい牧場をもっと人気にするためにはどのようなことをしていますか?
お客さんが次来た時に飽きてしまわないように常に変化をもたらすように心がけています。この姿勢が大切だと私は思っていて、将来自分たちがどうなりたいかという理想像を描くよりも、自分たちは何を変えられるかということを優先しています。例えば、2~3年前にキッズハウスの数を1つ増やして、子どもたちがもっと楽しめるようにしました。最近はその数をもっと増やそうと計画しています。他にも、施設内に植える花をストロベリーキャンドルから蓮華に変えました。蓮華の花を見てノスタルジックな気分を感じてもらえればいいなと思っています。
―最後に、綾部にしかない魅力をおしえてください。
これといった魅力がないのが魅力、でしょうか。(笑)大きな山や美しい川、立派な神社があるわけではないですが、喩えるなら『まんが日本昔ばなし』でみられるようなのどかな普通の風景が広がっています。これは意外にも現代の日本では珍しい風景と思っていて、綾部のほとんどの人はそれに気づいていないのではないでしょうか。
取材を終えて(学生コメント)
生まれてから京都にずっと住んでいたのに綾部のことを全然知らなくて、今回インタビューをしたことで一気に綾部のイメージが見えてきて、魅力ある場所だということに気付くことが出来ました。春休みや夏休みなどで時間を見つけて、ぜひ『ハイジのキッチン』さんにお邪魔させていただきたいです。また、地域を活性化するには、地域のために熱心に取り組む由良さんのような、ミクロな視点が大切であると思いました。
ハイジのキッチン
http://fureaiboku.exblog.jp/(外部リンク)
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