中丹広域振興局
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こんにちは!京都女子大学3回生の小嶋あかりです。
今回は、京都府中丹広域振興局と私が所属しているガクシンサークルが協力し、地域の魅力カタログ事業の一環としていくつかの企業に取材をさせていただきました。
(新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインでお話を伺いました。)
中丹地域に住んでいらっしゃる方には自分たちの地域の魅力を再発見してもらい、そうでない方には中丹地域に行ってみたいと思っていただけたら幸いです。
私が取材しました(取材学生プロフィール)
小嶋あかり(こじまあかり)
京都女子大学3回生、京都府久御山町出身。農家の娘として生まれ、田んぼに囲まれた田舎で育つ。食べることが大好きで、休みの日に美味しいものを求めて出かけることが趣味。
今回は、舞鶴市にある『嶋七』の社長の嶋田克己社長と嶋田典子さん御夫妻にインタビューを行いました。
『嶋七』は大正9年に創業し、100年以上の歴史のある舞鶴市のかまぼこ屋さんです。克己社長は4代目で、代々受け継がれてきた昔ながらの製法にこだわったかまぼこつくりをされているそうです。また、日本でネット通販が始まって間もない時代から典子さんが主導でホームページでの販売をはじめ、舞鶴のかまぼこの魅力を発信されてきました。
―舞鶴のかまぼこにはどのような特徴がありますか?
克己社長:日本には、古くから全国各地にかまぼこ屋があり、それぞれの地域にいろんな特徴があります。舞鶴のかまぼこの特徴は、食べた時の食感です。私たちの業界では「足のあるかまぼこ」というのですが、プリプリとした歯応えのある食感を大切にしています。そのような食感を得るために、舞鶴では「ぐち」という魚を使っています。ぐちは、食感が良く、加工をすることで旨みも残る魚です。
―『嶋七』のかまぼこにはどのようなこだわりがありますか?
克己社長:やはり、食感です。良い食感が出るように、仕入れるすり身にはこだわっています。舞鶴では、協同組合を通して魚のすり身を共同購入しているのですが、中でも最もグレードの高い物を仕入れ、食感が良く、品質の高い製品を作っています。また、化学調味料の使用も極力抑え、食感と魚の旨みがしっかりと残る製品を作るように心がけています。
―ネットでの販売をはじめられたきっかけはなんでしたか?
典子さん:私が結婚して嶋七に来た当時は、卸売りしか行っていませんでした。地元のお土産屋さんやスーパー、デパートなどに卸していて、小売りや宣伝は一切していなかったんです。しかし、それでもお取り寄せしたいというお客さまの声がたくさんありました。そこで、ご注文のあったお客さまにダイレクトメールを出すという通販を立ち上げました。そこからは、お客さまの口コミで広がり、今では舞鶴出身の方が懐かしい味を求めて注文してくださったり、海外の方が贈り物として注文してくださったりしています。また最近では、インスタグラムも開設し、『嶋七』の商品を使ったアレンジレシピの発信なども行っています。
―ホームページでは、バレンタインやひなまつりなどのイベントにちなんだかまぼこが販売されていますが、1番の人気の商品は何ですか?
典子さん:父の日の商品は、最も人気があります。ピリ辛のいか天や枝豆ちぎり天の入ったギフトセットは、ビールのおつまみとして合うので、とても人気です。父の日の贈り物は、遠く離れた家族への贈り物としてよく選ばれていて、中には、日本にいるご両親あてに、海外からもご注文いただくこともあります。
―舞鶴の現地限定商品で、オススメのものはありますか?
典子さん:道の駅「舞鶴港とれとれセンター」のなかに、嶋田商店というかまぼこ専門店があります。そのお店限定で、日曜日と祝日に嶋七の天ぷらを揚げたてで提供しています。嶋七の揚げたての天ぷらを食べられるのはここだけです。誰が食べても「美味しい」と言っていただける、評判の良い商品です。
―大学生や若い世代にオススメの商品はありますか?
典子さん:若い方に人気なのは、チヂミ風天ぷらという商品です。韓国料理のチヂミをイメージして作った商品で、ニラやニンジン、ごま油をすり身に練り込んでいます。実はこの商品、韓国好きの娘が高校時代に開発したものなんです。これからも若い方からの提案を取り入れて、いろんな商品が作れたらいいなと考えています。
―オススメのアレンジレシピはありますか?
典子さん:まず、オススメなのは、酢飯と合わせることです。かまぼこと酢飯ってよく合うんです。我が家では、手巻き寿司には、かまぼことアボカドが欠かせません。あと、苦味のある野菜ともよく合うので、菜の花とかまぼこを和えただけでも美味しいです。ねっとりとしたものとの相性もいいので、モロヘイヤとかまぼこを和えたものもオススメです。調理の際には、食感を残す為にかまぼこを大きく切ることがオススメです。
ダイエット中の方には、お肉をかまぼこに置き換えることがオススメです。酢豚や春巻きの具などの3分の1くらいをかまぼこに置き換えて食べると、カロリーを気にせず、ヘルシーに食べていただけると思います。
―最後に、おふたりにとっての、舞鶴の魅力をおしえてください。
克己社長:舞鶴には、海の幸もあり、山の幸もあります。美味しいものがたくさん食べられる環境があると思います。大学時代、東京にいた頃は舞鶴の食べ物が非常に恋しくなりました。
典子さん:私は昔東京に住んでいたので、初めて舞鶴に来たとき自然が溢れる景色を見て、本当に美しいなと感じました。また、季節に合った食材が楽しめるのも舞鶴の魅力だと思います。観光地化しすぎていないところも程良くていいなと思いますし、その分舞鶴に住む私たちとしては、まだまだPRを頑張れる余地があるので、そこも魅力だと思います。
取材を終えて(学生コメント)
私自身、かまぼこはとても好きなのですが舞鶴のかまぼこは食べたことがありません。今回のインタビューで舞鶴のかまぼこの魅力を知り、ぜひ食べてみたいと思いました!近いうちにお取り寄せしてみたいと思います。また、舞鶴の地域の魅力を発信するため日本でネット通販が生まれて間もない頃から主体的に挑戦されてきたという点には非常に感銘を受けました。コロナが落ち着いたら舞鶴に遊びに行き、豊かな自然と食を感じたいです。
嶋七 HP
https://www.shima7.com/(外部リンク)
嶋七 Instagram
https://www.instagram.com/shima7.kamaboko/(外部リンク)
嶋七 Facebook
https://www.facebook.com/shimashiti(外部リンク)
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