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日本の文化・社会・産業と外国人を繋ぐグローバル・エコシステムの構築の一環として、英米豪の大学生のアジア企業でのインターンシッププログラムを提供しているCRCC Asia(設立:2006年/日本事務所:東京・大阪/実績:9000名以上)と連携し、京都企業におけるインターンシップの受入を推進しています。
海外人材との交流を通じた社内活性化、海外マーケティングのための情報獲得の機会になるなど、府内企業にとっても有意義な取組となればと考えています。
2024年7月2日
CRCC Asia・京都府連携「海外大学生インターンシッププロジェクト」によって、昨日7月1日からインターンとして来てくれているアイゼック君と、昼休みにうどんをすすりながらお話しました。
--改めて、どちらからいらっしゃったんでしたっけ?
アイゼック君)サンフランシスコです。大学はUCLAでで、自宅から車で6時間の距離なので、寮に入っています。
--じゃあ、食事は安心だね?!
アイゼック君)はい。自分で作ったりもします。京都に来てからは、納豆をよく食べてます。
--そうなの?!笑
アイゼック君)昨日の夜は、海外から来たメンバーと一緒に、ちょっとディープなお店に行ってきました。楽しかったです。
--それは良かった!サンフランシスコでお勧めは何?
アイゼック君)中華料理ですね!
--え?!
アイゼック君)チャイナタウンがたくさんあります。人口の4割くらいが中華系の人だと思います。UCLAは4割くらいですが、高校では7割でしたね。
--そうなんや。西部開拓の終着点だからかねえ。地理的にスペイン系の人が多いのかと思ってました。
アイゼック君)それも多いですよ。私の通っていた小学校の授業は、英語とスペイン語が半々でした。
--そうなんや。スポーツは何が好き?
アイゼック君)バスケットボールですね。ただ、チケットは1万円とか2万円とかします。NFLも同様ですね。その点、メジャーリーグは安いんですよ。だから、メジャーもよく見に行きますよ。
--やはり、人気に比例してということか・・・。
アイゼック君)ただ、最近は、大谷翔平選手の人気の影響で、メジャーリーグのチケットの値段も上がってきました。
--そうなんや!
アイゼック君)足利さんは、アメリカに行ったことありますか?
--東海岸だけど、ボストンとニューヨークには行きました。感心したのは、アメリカって、幼稚園からプレゼン練習してるんですよね。もう大人と子どもみたいな差があって、ちょっと恥ずかしかったのを覚えてます。
アイゼック君)アメリカ人は、日本をすごいと思ってますよ。
--ほんまにぃ?!どこを??
アイゼック君)地下鉄とか公共交通が整ってるとか。
--なるほどー。さすが、都市研究屋さんですな!
これから2か月間、けいはんな学研都市の「都市分析」をお世話になります。
詳細インタビューは、後日改めて!
説明する高柳係長(左)と
2024年8月7日
CRCC Asia・京都府連携「米国大学生インターンプロジェクト」で米国人大学生のアイゼック・福村ホワイトさんが7月からインターン生として京都府に来ています!
今回、実習プログラムとして、アイゼックさんと学研課職員が、けいはんな学研都市の研究所で活躍する外国人研究者の方々にお会いし、インタビューを行いましたので、レポートを紹介します。
インタビューの目的
地球環境産業技術研究機構様(RITE)、理化学研究所様、関西光量子科学研究所(QST)様にお伺いし、外国人研究者の方々にけいはんな学研都市の良いところ、課題点、そして他の研究者との交流や交通事情などについてお話をお聞きしました。
地球環境産業技術研究機構(RITE)
地球環境産業技術研究機構では中国出身の曹さん、インドネシア出身のマリアさんの2名の方にお話しを聞きました。曹さんは二酸化炭素の回収と貯留の研究、マリアさんはバイオ燃料やバイオ化学品をバクテリアで生産するための発酵システムなどの研究をされています。お二人とも日本の大学で博士号を取得し、現在は同機構の研究員として研究されています。けいはんな学研都市について質問する中で、自然豊かで過ごしやすいところが利点である一方、鉄道がなく交通が不便であるなど、街の課題についてもお話しいただきました。また、学研都市で研究者同士の交流の場として、それぞれの研究内容を発表するセミナーの開催などがいいのではとのご意見をいただきました。お二人とも東京で過ごした経験がある中、周りの環境の良さを理由に、暮らすならけいはんな学研都市とお答えされていたのが印象的でした。
理化学研究所
続いては理化学研究所。ガーディアンロボットプロジェクト(GRP)という、人に寄り添うこころを持つロボットの開発を目的とするプロジェクトメンバーの方々にお話をお聞きました。人間とロボットの表情と感情について研究されている台湾出身の許さん、ロボットの内部記憶について研究されているメキシコ出身のアンヘルさん、ロボットの動きについて研究されているヨルダン出身のホザイファさんの3人にご協力いただきました。学研都市は環境的には安全かつ静かでいいところであるが大都市へのアクセスは不便だと感じているとのこと。サッカークラブや日本語教室などで他の研究者との関わりを持っている方もいらっしゃいました。その一方で研究所の建物内部での交流はあるが他の研究所の交流もあれば良いと思っているとの意見もありました。また、日本で暮らす中で困ったときにアドバイスを受けられるようなサポートネットワークがあればいいとの声もありました。
関西光量子科学研究所(QST)
最後に訪れたのは関西光量子科学研究所。インタビューにご協力いただいたのはイギリス人のフィリップさんです。同研究所にて光子と光源の研究開発をされています。学研都市の交通に関して、生活するには車が必要になってくるので公共交通機関がもっとあれば良いとのご意見をいただきました。しかし学研都市は人口が少ないため費用や労働力などの面で難しいかもしれない、ともおっしゃっていました。また、研究者同士の交流について、全く違う分野の研究とコラボし、新しい研究ができたらいいとのことでした。
インタビューを終えて
今回ご協力いただいた研究者の方々は、けいはんな学研都市で働き、学研都市内やその周辺で暮らしており、それぞれ学研都市での滞在歴やライフスタイルなどは異なるものの、いくつか共通の課題認識があることに気づきました。
1つ目は、交通について。公共交通機関がさらに充実すれば、外国人研究者だけではなく、けいはんなと周りの都市の人々がもっと簡単に通勤、けいはんなの観光地などに旅行できたり、周辺の大都市へのアクセスが容易になると考えます。
2つ目は、交流の場について。研究者向けの交流イベント(セミナー、会議など)に加えて、けいはんなの外国人住人に向けの地域のイベント、日々の生活のサポートネットワークや英語の掲示板とかができたらいいと思います。特に初めて来日する研究者にとって、サポートネットワークのように日本での困りごとを共有し手助けがもらえる場は重要だと思います。
3つ目は、けいはんなの自然豊かな景観についてです。ほとんどの方がけいはんなの自然豊かさ、静かさ、安全性について話されていたことが印象に残りました。その美しい風景を守って、“けいはんならしさ”を強めていくのが大切だと思います。
最後に、インタビューにご協力いただいた研究者の皆様、貴重なお時間いただきましてありがとうございました。また、京都府学研課の先輩方のサポートも大変お世話になりました。
2024年8月20日
CRCC Asia・京都府連携「海外大学生インターンプロジェクト」で7月からお世話になってきたアイゼック君も、今日が最終日。CRSS Asiaの池本さんにも来ていただいて、報告会を開催しました。
髙野)一番かかわりが深かった庄林さんは出張のため欠席ですが、報告会を始めます。まず、けいはんな学研都市で活躍する外国人研究者にインタビューしてもらいました。その内容は、これから各研究機関に確認を取ってから公表しますが、この紙は、アイゼック君がインタビューしてくれた内容を私の方でまとめたものです。
アイゼック君)今回インタビューにご協力いただいた外国人研究者は、地球環境産業技術県有機構RITEの中国出身者、インドネシア出身者の2名、理化学研究所の台湾出身者、メキシコ出身者、ヨルダン出身者の3名、関西光量子科学研究所の英国出身者の1名、合計6名です。それぞれ学研都市での滞在歴も、ライフスタイルも異なるものの、いくつか共通の課題認識があることに気づきました。
みんな)おお!
アイゼック君)1つ目は「交通」です。学研登美ヶ丘駅と新祝園駅間、あるいは高の原駅間に鉄道が通るとか、もっと交通が充実するといい。みんなバス通勤をやめて、自動車か自転車に変えている。バスは朝と夕方は多いけれど、これらの研究者は10時とか11時とかにやってくるので、その時間帯には少ないから。
高柳)フレックスタイム的な働き方の人にはバスの本数が少ないということか。
アイゼック君)既存の道路を使えて、鉄道よりは整備コストがかからないライトレールでもいい。
高柳)運転士不足が問題の中、ライトレールだとレールの上を走るので、バスよりは自動化しやすい?
アイゼック君)うーん、どうだろ。
足利)「クラスター間交通」を考えると、ライトレールより、路線を自由に設定できるバスの方がいいのかなとも思うが。
椋平)鉄道・ライトレールは、停車場が少ないので速い。まあバスでも急行バスを作ればいいのだが。
足利)「周辺大都市と学研都市間アクセス」では、バスより鉄道・ライトレールということか。なるほど。
アイゼック君)さて2つ目は「交流の場」です。例えば木津川市のある情報発信ページでは、日本語とベトナム語はあるのに英語がなかったりする。
みんな)えー、ベトナム語があるの?!
アイゼック君)外国人住人に向けた地域イベントの英語掲示板とかがあったらいい。
みんな)ふむ。
アイゼック君)研究者向けの交流イベント・セミナーも。他の研究者がどんな研究をしているかわかれば、それをコンビネーションして新しい発見に繋がる。
髙野)コンビネーションしようにも、他の研究者がどんな研究をしているかわからないということですね。
足利)研究「機関」単位だとなかなか交流が難しいが、たしかに研究「者」単位なら交流は進みやすいね。実際、学研機構らが行っている「けいはんな若手研究者交流会」や「けいはんなイノベーション交流会」の参加者の満足度は高い。とても重要な事業。
アイゼック君)あと、日々の生活のサポートネットワーク。外国人コミュニティがあればいい。インタビューした一人は、高の原の外国人研究者が集うマンションに住んでいるって言っていた。
足利)そのマンションの住人がリーダーになって、けいはんなの外国人コミュニティを作ってくれないかな?
椋平)そのマンションに、共同キッチンなどの共用スペースがあったらいいが。
アイゼック君)そういえば、けいはんなには各市町に日本語教室があったはず。
みんな)ほう。
アイゼック君)そして3つ目は、みんな「けいはんなは良い」って言っていた。「自然豊かな景観」が良いと。静かで研究もしやすいし、子育てにも良いと。
高柳)「ぶっちゃけで言ったら?」と聞いたら、「東京よりぶっちゃけ良い」って言ってたね。
椋平)アイゼック君も、けいはんなに住む?
アイゼック君)僕は・・・、シティーボーイだから(笑)
みんな)なんやねん!(笑)
池本さん)でもアメリカの住まいは・・・
アイゼック君)そう、自然は必要。サンフランシスコは、5分歩けば、自然公園がある。
みんな)そうなんや。
アイゼック君)外国人研究者の人気スポットは「けいはんな記念公園」と「国会図書館関西館」、それに木津川市加茂町エリアなどの歴史的なスポット。
髙野)国会図書館?
アイゼック君)中国語とか外国語の本もあるからだそう。
足利)結構意外やなあ。
アイゼック君)次に、景観ルールについて調べました。米国ジョージア州サバンナです。
椋平)なぜそこを調べたの?
アイゼック君)一番美しいアメリカの都市とも言われ、人口もけいはんなに近い規模だから。
足利)おお!なんと奇遇!今週末、ジョージア州から使節団が来て、けいはんなを案内するところなので、「一番美しいって聞いてますよ」って言っておこう!
アイゼック君)例えば、植栽についてのルールでは、樹木でできる木陰の面積など計算に基づくルールが定められている。落葉樹だと、夏は窓を木陰にするが、冬は日が差すといったことが考慮されている。
高柳)つまり、単に「景観」「見た目」だけでなく「脱炭素」「環境」面も配慮されているということだな。
アイゼック君)そう。駐車場にも植樹するようなルールになっている。
高柳)サバンナは、アトランタからは遠いの?アトランタ近くのピーチツリー・コーナーズ市は、スマートシティでちょっと有名。
アイゼック君)アトランタとは数百キロ離れている。
アイゼック君)次に、国内では千葉県印西市。
椋平)えっ?なぜそこを調べたの?
アイゼック君)自然豊かで、けいはんなに似ているから。
足利)そうなん?!
アイゼック君)ここの良い点は、まず、絵や写真に「言葉」で「どういう景観配慮をしているか」を説明し明確だということ。
みんな)ふむ。
アイゼック君)また、ゾーンごとに存在するルールを、それぞれ写真等で分かるようにしていること。
みんな)なるほど。
アイゼック君)もう一か所は熊本市。例えば、ランドマークとなる熊本城の景観が損なわれないかなど、周囲からどのように見えるかのシミュレーションがきめ細か。
高柳)京都市内で大文字が見えるようにとかというのと同じか。
足利)天橋立地区だと、逆に、ランドマークである天橋立からの視線をルール化している。
アイゼック君)その点、けいはんなには、ランドマークとなるものがない。
池本さん)「関西に来たら、けいはんなに寄って、これを買って帰らねば」みたいな象徴的な商品もほしいですね。
足利)そのために「けいはんな万博」で「古代都飯プロジェクト」を企画しているのです。
池本さん)アイゼック君、もし、けいはんなで何でもできるとしたら、一番に何をしますか?
アイゼック君)交通、鉄道の整備かな。
みんな)ほう。
アイゼック君、とても示唆に富むレポートをありがとうございました!
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